高齢者生活介護支援事業 高齢者支援研究所 高齢者生活介護支援事業 高齢者支援研究所

高齢者生活介護支援事業について

高齢者生活介護支援事業では「主体性を引き出す介護」を合言葉とした介護を実践すると共に、バリデーションやターミナルケアなど先進的な取り組みにも積極的に挑戦しています。

サービス一覧

  • ・ケアプランセンター
  • ・在宅介護支援センター 
  • ・特別養護老人ホーム
  • ・認知症グループホーム
  • ・デイサービス
  • ・ショートステイホーム
  • ・ヘルパーステーション
  • ・訪問看護ステーション
  • ・サービス付き高齢者向け住宅

主体性を
引き出す介護

PROFILE

SAKAIDA KENJI 坂井田 賢二特別養護老人ホーム祥雲館ガーデン ホーム長

2000年新卒で入職。特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、グループホームなどを経験。現在は特別養護老人ホームのホーム長として、利用者のケア、職員の労務管理、指示・指導、相談などを行う。仕事のポリシーは「日々楽しく、笑顔を忘れずに」

主体性を
引き出す介護とは?

「主体性を引き出す介護」とは、
そのとき出来ることを、出来る限り継続してやっていただくことを念頭に置いた介護です。

例えば、トイレに行きたいとき、
自分の意思で歩いて行ける力があるのであれば、私たちは全面的な介助はしません。利用者の意思と能力を見極めた上で、適切なお手伝いをします。

具体的に何をするの?

まずは残存能力を確認し、それをどうすれば継続出来るかを「自分だったらどうしたいのか?」という目線で考えます。関わり方・技術・環境など様々な視点から検討し、最適な方法を決めていきます。

「できる」は元気の源!

排泄をオムツでしていた利用者が、いざトイレに座ってみるとしっかりと排泄する事が出来た。1人でトイレに行けることが良いきっかけになり、ご飯も食べてもらえるようになりました。成功体験を積むことで、モチベーションは上がります。きっと、みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか?

介護のイメージを変える

介護は大変な仕事と言われますが、楽しく・やりがいのある仕事です。まずは自分が楽しく仕事をして、現場の雰囲気を良くすること。楽しくないと仕事は続きません。将来的には、介護の仕事のイメージを良くしていきたいです。そして、介護に携わる人が増えると、より良いケアを提供することができます。そのやりがいが次につながると思います。

バリデーション

PROFILE

KOUSHI AYAKO 孝子 綾子祥雲館 セカンド・リビング 主任

週1回、訪問介護の登録ヘルパーとして働き始めたのをきっかけに、子どもの成長とともに働く時間を増やす。デイサービスセンターみずほ、あじさいで働いた後、パートから正職員となり、現在は高齢者グループホームの管理者として4年目を迎える。

バリデーションとは?

アルツハイマー型認知症および類似の認知症高齢者とのコミュニケーションテクニックのひとつです。
認知症高齢者の行動には必ず理由があると考えます。相手の話を傾聴し共感することで、認知症の方が自分の感情や欲求を表出させたり、人生の未解決問題の解決をする手助けをします。認知症高齢者を変えるのではなく、介護者自身が変わり、介護を受ける側の世界を理解し心を通わせることを目指しています。

どんな効果があるの?

バリデーションを実践することで、利用者の訴えが少なくなり、落ち着いて過ごすようになったり、なかなか入浴ができなかった利用者が喜んで入浴されるようになったりしました。まだまだテクニックの向上が必要ですし、今後も勉強していきたいと思っています。

受容の先にある「信頼」

仕事をする上で、自分の価値観を押し付けず、受容するということを心掛けています。それぞれの利用者には想いがあり、またご家族にも想いがあります。その想いを理解し、相手を知るためには、自分の尺度で物事を見るのではなく、相手と同じ目線で見ることが大切です。その先に「信頼」があるのだと思います。

学び続けるって、楽しい

もともとバリデーションの知識があったわけではありません。1年2カ月の研修を受講後し、バリデーションワーカーの資格を取得しました。今も定期的にバリデーション研究会などに参加して学びを深めています。祥雲館に入職当初、研修などの学ぶ時間が多いことにびっくりしました。大人になってからも学べることがこんなにも楽しく、有意義なものだとは思いませんでした。これからも向上心を持ち、働きたいと思っています。

ターミナルケア

PROFILE

MOTONAGA KENJI 本永 憲司特別養護老人ホーム祥雲館ガーデン 主任

前職では保育士を8年勤めていた。その後、特別養護老人ホーム祥雲館 従来型にて介護職員として6年勤務。現在はユニット型の主任として、ご利用者の生活のお手伝いとそのためのチーム作りに取り組んでいる。

ターミナルケアとは?

ターミナルケアとは、終末期を迎えられた利用者と家族にとって残された時間を充実したものにすることを目的としたケアです。

ご家族の協力を得ながら、病院ではなく、慣れ親しんだ施設で、馴染みのある人の看取りにより、最期の時を迎えていただくための準備を行います。

具体的に何をするの?

利用者の家族と施設スタッフでカンファレンスを行い「残された時間で何ができるか?」を話し合います。その方の好みや趣味、苦痛の有無を確認し、環境を整えたり、ケアの見直しを行います。写真が趣味な方であれば、昔撮った写真を部屋に飾るなど、その人らしいプランを練り、実行します。その都度、振り返りを行っています。

不安や迷いもある中で

本人からの反応が得づらいケースがほとんどなので、正直なところ、自分たちが実践していることが苦痛になっていないかなど、不安と迷いの中で実践しています。その中で、ご家族から「みていただいてよかった」と感謝の言葉をいただくことは、何よりも向き合ってきて良かったと思う瞬間です。

一緒に楽しい時間を過ごす

利用者は、自分の家族以上に一緒の時間を過ごしています。毎日の生活の中で、できるだけ利用者に寄り添い、楽しい時間を共有したいと思っています。利用者は、私たちにとっては人生の先輩です。常識にとらわれすぎるとつまずくことも。だからこそ、刺激があって楽しい仕事だと思います。

各委員会活動

祥雲館では定期的に、
サービスの向上を目的として、
さまざまなテーマをもとに委員会を実施しています。

積極的で、元気な人と働きたいです!

褥瘡対策
委員会

褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりなどの状態で身体の一部が長い時間圧迫されることにより、皮ふがただれたり。傷ができてしまうことを指します。褥瘡対策委員会では、利用者の褥瘡の有無や状態の経過を報告し、対処法を共有することで、褥瘡をつくらない・早く治すための対策を考えています。

介護のプロフェッショナルになりませんか?

事故防止
対策委員会

法人内で起こる介護事故について、月に1回会議を行います。事故報告書に基づき、事例検討を行い、集計と分析をします。それを職員に周知し、介護事故を減らす取り組みを行っています。

目配り・気配り・心配りができる方はぜひ!

身体拘束
防止委員会

身体拘束とは、介護において、利用者の身体および行動の自由を奪うことを指します。やむを得ないケースもありますが、利用者の身体機能の低下・精神的苦痛・職員の士気低下を招くことから祥雲館では身体拘束の廃止へ向けた意見交換を実施。結果として、身体拘束者はゼロになりました。職員全体が制度を理解し、身体拘束ゼロの継続が今後の目標です。